小向ライブの日

世界のどこかの国では食い物がなかったりミサイルが飛んできたりすることが重大な死因(あるいは幸/不幸の分かれ目)になるわけだけども、高度に経済や医療や文化が発達して比較的平和な日本では、あしたアニメが放送されなかったり恋人がなかなかできなかったり会社や学校で人間関係がうまくいかなかったりすることが重大な死因(あるいは幸/不幸の分かれ目)になるつーことが感覚的に理解できていれば、日本人にとっての「世界をよりよくするための知識」ってのもわかるはずだとおもうんだけども。

http://d.hatena.ne.jp/strange/20090605#p2

産経は最近こうした殺人事件の裁判記録を詳しく報じる(下)。これほど長い文章は新聞紙だと難しいがウェブなら大丈夫ということで、まさに特性が生かされている。それにだいいち、こうしたことは詳しければ詳しいほどより正確に理解できる。というか、通常マスメディアが報じている分量のほうが、あまりに少なすぎるのだ。産経のこの方式は今後支持されて普及するように思う。

ただ、それでも言っておきたいのは、「私がこれほど詳しく知りたいニュースって他には何もなかったんだっけ?」ということだ。そしてまた、報じるほうも読むほうも日々費やすことのできるリソースは限られている、ということだ。

私は、たとえば阿久津市の市長と市役所職員それぞれの言い分のほうが、金川被告の言い分よりはもっと知りたい。イラクアフガニスタンパキスタンの爆弾攻撃の実行者が、敵をシマウマのようなものだと思っているのかどうかについても、これほど詳しくは無理だとしてもほんの少しくらいは知りたいと、常に思っている。

http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20090603#p1