傘と合コン

会社を辞めると、傘に困るようになった。傘入れの中に放置されたビニール傘をちょっと拝借という機会も無くなるからだ。
そんな訳で、先日も知り合いの人に会う時にオレンジ色のひどく短いビニール傘で行ったら、「そんな傘で合コン行っちゃダメよ」などと注意されてしまった。

その意外な注意にどう返事したのかはよく覚えていないのだけど、今日新しい傘を買った。ビニール傘以外の傘を買ったのは、一体どれくらい前以来なのか思い出せないのが情けない。

合コンと傘といえばこの動画。

なんだか最後の「おーーー」という声に萎えるというか、見ているこっちが恥ずかしくなっている場合でもないのはさておき、無職と合コンというのはあまりにも遠い。なんだかもはや別世界のようだ。というか、働いていても毎日が気後れみたいなものだったのでほとんど行ったことはないのだけど。

で、今の気分として近いのは銀行様のカードローンの方なのだが、計画的に合コンしてる人達がカードローンだったらそれこそ無計画だろうと思いつつ、無計画な人生の今はずいぶんと世間から遠くにきたなあという複雑な気分になれる動画だ。


しかし戸田恵梨香は美脚だね・・。

セーターは暖かい

今日はドコモとソフトバンクの新機種発表会。スマートフォンはどこに消えたんだという感じで拍子抜けだった。以前はほぼ1年弱のスパンで端末を買い替えてきたのだが、そろそろiPhoneが1年半に近くなってきたので、もう少し興味を惹かれる端末が出てほしいというのも正直なところ。しかし残念ながらというか、iPhoneはアプリを含めた環境としてみるとまだ進化してきていて死角はないし、先週乗り換えた知り合いを見ていても、ちょっと教えたqik辺りで早速中継をしたりしていて、実に楽しそうだ。

SamsungOmniaFelicaを載せてきたり、ドコモから出たりと一人気を吐いているような感じなのだが、どうもパンチに欠ける。やはり本国や海外のように大量のラインナップから選べるマーケットの方が彼らは光る。また、オートGPSも面白そうだが、どうしてもスマートフォンあたりを使いだすと、エージェント機能よりは使い勝手のいいアプリでいいんじゃないかと思ってしまう。ということで今回は残念な感じだ。

今日はOSXの10.6.2のアップデートもあった。
変化著しい携帯OSに比べて、もうPCのOSに何か期待するというのもかなり少なくなったが、OSX 10.6はなんだかBluetoothの動きにおかしなところがあって、これが直るかすこし期待して待っていた。結論から言うとやはりダメだったのだが、10.5で正しく動いて、10.6で動かないというのはやっぱり直してほしいものだ。

Magic Mouseを買って以来、家の切り替え器の環境でbluetoothごと切り替えてMacWindowsを使おうと思っていたのだが、Macできちんとスリープ復帰ができるドングルはDBT-120だということで、オークションで落札。しかし10.6では動かなかったので、Bluetoothの古いアップデータを知り合いから借りてきたPPCの環境で無理矢理当てたのだが症状は改善しない。

なんだろうと10.5で試してみたら問題なくスリープの解除が可能で、その後も正しく認識する。ということは、もうOSの問題と言うしかない。Appleのサポート掲示板も同じことを言っている人もいるが、まあちょっとあまりない環境なので、今後ももう直らないのかもしれない。残念。

昨日は埼玉の三郷まで行ったついでにららぽーとによってきたのだが、旅行でぼろぼろになったスニーカーの代わりと、セーターを買ってきた。PCのパーツと違って、スニーカーとかセーターは正しく働く。セーター着ると暖かいよ。まあでも、あまり面白くないのだけど。

南米

1ヶ月ほど南米に行ってきた。大半がブラジルで、アルゼンチン、ウルグアイを少し。

日本からとにかく遠く大抵の旅行者は後回しにしてしまう南米だが、入ってしまえば旅行はしやすい方だ。安全面も一般的な注意は別として、旅行者が立ち入るような場所では特に心配するほどではない感じを受ける。街の中心部は人がいるし、公共交通機関が危ないというようなこともないようだ。

今回の3つの国は、どこも近代的でインフラも整っており、物価は決して安い方ではない。いわゆる街の安宿は概ね1500円くらい、食事も安メシで350円位で、まあBRICsとしてくくられる中国あたりの物価に似ているのだが、市内バスや地下鉄は1乗車で120円位で、生活必需のコストが全体的に高い感じだ。
この間行った北京では地下鉄が運賃を値下げするなど、中国の公共交通機関はかなり安価だ。一応社会主義でもあり、全体の水準を上げるというか、経済的には中間層を厚くしてそれを原動力に国を発展させていくんだという執念を感じるのだが、ブラジルは社会インフラの設計を比較的金持ちの方の水準で行い、快適さを作ったというような感じを受けた。全体として水準が高い代わり、足切りされた貧困層はバスにも乗れず、ファベーラ(スラム街)にいるしかないわけだ。
ということで、先進国からきた南米の旅行者は、基本的にある程度底上げされたその社会インフラに乗って旅行せざるを得ず、わざわざスラムに足を向けることをしない限り、ほぼ安全・快適な旅行になるという訳だ。

もう一つ物価が高いと感じたのは、為替レートのせいもあるようだ。ドルが大きく下げているなか、資源国ブラジルの通貨ヘアルはすごい勢いで上昇しており、現地の日系新聞によると、投資の短期資金もかなり流入してきているらしい。
ブラジルは人口も2億近く、基本的にほとんどの製品がIndústria Brasileira、自国製だ。且つ中国のように輸出して儲けるというか、世界経済にがっちりと組み込まれているという感じが比較的薄く、自国で作って自国で消費するのがほとんどというような感覚がかなり強い。そもそも貿易をする必要があまりないので、全体として外貨自体が弱くなり、レートが悪くなっているのだろう。

言語的にもブラジルはポルトガル語人口のほとんどを抱えるわけで、ほぼこれはブラジル語と言ってもいいのだろう。ポルトガル語の本なんかも、サンパウロでの翻訳というケースがほとんどのようだ。他の南米諸国はスペイン語という国際語を使うのでもう少し客観的で、他の国の中の自国という意識があるように見える。
アルゼンチンに入った国境の街で、商店の女主人が、ブラジル人はナショナリストだからね・・という話をしていたが、確かにブラジルにはそういうところがある。ブラジルのビールはほとんど自国ブランドなのだが、アルゼンチンに入ると、ヨーロッパの銘柄の現地生産と、現地ブランドだがブラジルの会社に買収されたもの、というラインナップになる。そういうところもどことなく国の印象につながったりするのだ。

ブラジルは非常にアメリカ的とでもいうのか、人種や文化は非常に多様なものが調和している訳だし、基本は自国のことだけを考えていればいいというような大国であることは間違いない。とはいえアメリカのように金太郎飴のような街という感じではなく、例えばサンパウロリオデジャネイロを比べても、全く印象は異なる。また、アマゾンの中のマナウスや、ブラックカルチャーがあるバイーアのサルバドール、南のアルゼンチンや牧畜文化の影響を残すポルト・アレグレ、そして人口都市ブラジリアなど、どの街も魅力的で異なった顔を持っているのが面白い。

人間関係もベタベタしない欧米的なマナーで、もう少しアフリカ的な感じかと思っていた当初は意外感をもったのだが、優しさや人なつっこさというのがじわじわと出てくる感じで、悪くはない。

アルゼンチンはスペイン語だがイタリア的で、ブエノスアイレスは特にそうだ。今回はロサリオとブエノスアイレスしか行っていないが、南極に近い南の方が観光には良いかもしれない。ちなみに、ブラジルは米を食べるが、アルゼンチンはパン食だ。ブエノスアイレスはかなりイタリアンに近いメニューが多かった。イタリア移民がかなり多く、国自体もアイデンティティをヨーロッパに置いているのだろう。
アンティークと古本屋が多いブエノスアイレスも、美しく都会的ないい街だったが、なぜこの国がデフォルトを起こしたのかは、よく分からない。

ウルグアイは、ほとんどの日本人にとってイメージがわかない国の一つだろうが、比較的リッチな印象を受けた。バスで通り過ぎる高速から見える家が、ゆったりしたヨーロッパ調の家で、道に面して大きなガラスの窓を持っている。これは安全だということだ。調べてみると、社会福祉が整った国なのだそうだ。
首都も特段見るべきものもなく、あっさりした感じの国だ。夕方に街をうろついていたら、まあまさに日本の裏側に位置する国で、ずいぶん遠くまできたなあという感傷には浸れるのだが。

写真
http://picasaweb.google.com/otsuka39/Mercosul

ブラジルは“落ち着いた”新興国だった
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20091105/193404/
この人は同じタイミングで行ったようだけど、やはり中国と比べている。

選挙とネットの物見遊山

政治は必要悪のような存在でもあり、「組織」というものの気持ち悪さ、そして「権力」というものの気持ち悪さというのをいつも感じる。それは世間というものの気持ち悪さとアンビバレントな感覚につながるんだよな・・と思いながら、選挙関連のサイトをいくつか見ていた。


昨日自民党が失ったものを、労働組合は二十年前に失っていた

メディアリテラシー教育の教科書なんかにはよく書いてあったりすることだが、自分の意見を通したい時は「人の話を聞いて、自分の主張を万人受けするようにし、同調者を増やして声を大きくしていくこと」が基本になる。
ということで、政治というものが組織と切り離せないのは成り立ちとして当然なのだろうが、「組織票」という言葉に代表されるイメージは決してポジティブなものではない。他の国と比べてもその傾向は強いような気がする。

ブックマークで上がっていたこれを読むと、「組織」のがたつき具合がよく分かる。とはいえ、また何らかの組織や支持層ができるということを否定するのも難しい。確かに労組は20年前に終わっていて自民党は依存しているように見えるという、程度の問題としての今回の選択が行われたのだろうけども。


副島隆彦の今日のぼやき

一方こちらは相変わらず「権力」の生臭さを感じる。ずいぶんと民主党というよりは小沢一郎という人間を評価しているなあと思うが、なかなか面白い。
小沢が繰り返し「そういう(小沢チルドレンの今後についての)質問をするところがマスコミの問題だ」と述べていたのが会見では印象深かったが、これを読んでそう言いたくなる気持ちが分かるような気もする。

そういえばジョセフ・ナイが突然大使をキャンセルしてたのもこういうことだったのかなあ・・。


【43歳無職女性】 9時〜22時勤務・無休のバイト先で名簿に名前を書いたら代議士になっていたでござるの巻
これは面白いよね。あとこんなのもあった。

ネトウヨ大憤死の巻
先日、主に2chから政治知識を得ているような人に会って感心した。彼女元気かなあ。

民主党さんの思うとおりにはさせないぜ
思わず椿発言騒動のいきさつを読んでしまった。新聞とテレビは違うのか。

幸福実現党
ネットメディアがやけに詳しかった。Gigazineのこれとか、これとか。

■IT会社社長
なんだかこの肩書きだった候補がずいぶんと増えた気がする。この人とかこの人とか、まあなんだかそういう世代になってきたのか。ところで、いい加減ITを全角で書くのは止めてほしい。


あなたの意見ジェネレーター
で、ヒマなので作ってみました。

Snow Leopardのアンチエイリアス設定を以前のようにする

とはいえ一つ大きな問題があって、今までコントロールパネルにあった「滑らかな文字のスタイル」という設定項目が消え、ブラウザなどで表示する文字がかすれて読みにくい状態になった。

どうやらここによると、純正以外のディスプレーでは「使用可能な場合はLEDで滑らかな文字を使用」にチェックしても、サブピクセルレンダリングがオフになってしまう症状が出ているようだ。

解決には、ターミナルで以下のコマンドを入れてやり、再ログオンすればよい。

defaults -currentHost write -globalDomain AppleFontSmoothing -int 2


blogの人と同じく、フォント設定が直せなければ10.5に戻そうかと思っていたのだが助かった。CJKのアジア言語はこの処理が死活的に重要だと思うのだが、中国の人がきちんと書いてくれているねえ。

otsuka392009-08-30

北海道に1週間ほどいた。バイクや徒歩での旅行者に対しても、旅のインフラが整っているのがありがたい。一泊1000円位のライダーハウスは比較的ポピュラーな存在だし、とほ宿やユースホステルは3-4000円程度という価格で素泊まりができる。

写真のアルバイト募集は、北海道をツーリングするライダーにはおなじみの「シャケバイ」と呼ばれる季節労働だ。旅費を稼ぎながら滞在という手がある訳で、中長期旅行者向けのインフラとして、こういうものも重要だ。

で、OSX 10.6 Snow Leopardも、いつの間にか発売になっていた。あっさりしたインストールで、インストール後に自動的に再起動して10.6になる。まあ新しいOSに対する期待値も低い中で、3300円という安さ、インストーラーのシンプルさなどが時代に合っているなあと思う。

自宅にExchange 2007サーバーがあるので、MacがOSレベルで対応することはありがたい。こちらは問題なく接続可能。2010サーバーにもオートディスカバリーでさらっと繋がった。
Exposéあたりはほとんど使わないのだが、Ctrl+Cmd+Dで起動する英単語のマウスオーバー辞書が、名詞の複数形や動詞の過去形にも対応して結果を表示してくれるようになっているのが地味に嬉しい。

映画

はてなブロガーの本まとめて欲しい!
B賞が欲しいよう!・・と有料会員になったついでに叫んでみよう。

久しぶりに映画。三軒茶屋名画座で「キャラメル」と「ホルテンさんのはじめての冒険」の二本立て。どちらもしみじみと街の光景が美しい。ベイルートオスロが舞台。作品としてはホルテンさん〜の方がまあまとまっているものの、キャラメルもベイルートという街の複雑性が投影されていて、なかなか趣き深い。

それにしても三茶の映画館は建物があまりにもクラシックすぎる。もう椅子も最近見かけないようなベコベコのもので、30分で腰が痛くなってくるようなところだ。まあそれでも家でDVDを見るよりは、映画館で見る方がよいねえ。

三茶には餃子の王将がある。久しぶりに餃子とチャーハンを食べていたら、満員で店員がドタバタになっていて、客の一人がキレて帰ってしまっていた。

なんだか吉本ばななの居酒屋の話でもないが、最近、低価格の店のほとんどがオペレーション人数をぎりぎりまで削っているので、こういう状況もよく見るようになった。30年前位から日本をよく知るオーストラリア人も言っていたが、ここ最近の日本は、料理の味もサービスも値段相応になったと思う。

まあ東京の客もそんな状況にそこそこ慣れていて、「このお兄ちゃん注文まだだよ」などとお互いにフォローしていたりする光景を見たりすると心和んだりするのだが。